1/144HG RX-78-2ガンダムver.G30
機体解説(説明書より)
RX-78-2 ガンダムは、「V(ブイ)作戦」に基づいて開発された地球連邦軍初の実戦型の試作MS(モビルスーツ)である。
「V作戦」は、新型MSとその母艦となる強襲揚陸艦の開発、建造および量産を行い、その運用から投入までを目的とする計画で、それまでに進行していた「RX(アールエックス)計画」を統合して、戦術システムとしての展開を含む兵器体系を産み出すべく立案された壮大なプロジェクトであった。
試作と量産工程が並立しており、いくつかの先行量産型がロールアウトしているが、「RX計画」に基づく素案のほぼすべてを盛り込んだ機体はRX-78のみであったと言われている。
地球連邦軍のMS開発で最も重要視されたのは、実戦によるデータ収集であったため、戦闘後の稼働データやパイロット回収などを目的とするコア・ブロック・システムが採用された。
機体の帰還や回収が困難となった場合、コア・ブロック・システムは小型戦闘機コア・ファイターへと変形し、戦線を離脱する。
コア・ファイターに搭載された教育型コンピューターは、パイロットの負担を軽減するのみならず、様々な環境に適応する能力を持つ。
戦闘データは逐次更新され、もっとも適切な対処法を自ら構築することができる。
このシステムはコストが高く、戦闘を経験したシステムとパイロットの回収は、「ジオンに比べ10年は後れている」といわれる地球連邦軍のMS開発にとって最優先事項だったのである。
ホワイトベースを母艦とするガンダム、ガンキャノン、ガンタンクのRXシリーズは、MSを戦術の中核に据えた戦闘システムの最小単位として、かつまた、MSの機能分担や戦闘内容の構成分担を最大限に想定したものでもあった。
ホワイトベースとの連携で、後の支援システムの開発や、新技術のマグネット・コーティングの採用など、短期間での機能向上やパワーアップパーツの配備などが可能であったのも、もともとホワイトベースおよびRXシリーズがトライアルを想定したユニットだったからなのである。
2009年の「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として、2009年7月11日〜8月31日まで東京お台場・潮風公園に展示された全高18mの1/1ガンダム立像。
そのデザインを「機動戦士ガンダム アニメ放映30周年記念モデル」としてキット化。
このキットにはここで紹介する一般店舗で販売された通常版と、潮風公園で限定販売された「HG ガンダムver.G30th GREEN TOKYO GUNDAM PROJECT」の2種類がある。
前者にはHGUC版とほぼ同じ武器パーツに加え、新たにガンダム・ハンマーが付属。
後者には武器パーツの代わりに、会場の台座をイメージしたベースと1/144アムロ・レイのフィギュアが同梱されている。
HG(ハイグレード)ブランドでガンダムのキットが登場したのは、1991年7月に発売された「1/144HG MSZ-010 ZZガンダム」以来である。
完全一体成型のヘルメット部分、前後にスイングする股関節、太腿のロール軸など、近年のガンプラの技術がフィードバックされている。
また、両手が穴の開いていない握り拳になっている。
しかし、肘と膝はディテールを重視したためか、あまり曲がらない。
2009年12月31日までの期間限定生産キットであるため、現在では一般店舗での販売を終了している。
HGUC版との比較
装備解説
ビーム・ライフル
ガンダムのメイン武装である、モビルスーツ初の携行型ビーム兵器。
エネルギーCAP技術により、当時(宇宙世紀0079年)の戦艦に搭載されていたメガ粒子砲と同等の威力を持つ。
スコープとフォアグリップが左右に可動するが、HGUC版とは異なりフォアグリップが大型化。
さらにハンドパーツの形状により、両手持ちはできない。


ハイパー・バズーカ
ガンダムの装備の一つである対艦用大型バズーカ(画像左)。
弾速が遅いうえに装弾数は5発のみと少ない反面、威力が大きく序盤では対モビルスーツ戦でも使用された。
ア・バオア・クー最終決戦ではハイパー・バズーカを二丁装備して出撃した。
また、腰のカバーパーツをはずし、専用のマウントパーツを取り付ける事でハイパー・バズーカを装備させることが可能(画像右)。
ビーム・ライフルとハイパー・バズーカは銃専用のハンドパーツを使って持たせる。


ビーム・サーベル
ビーム・ライフル同様、モビルスーツ初のビーム兵器。
通常はバックパックに装備されているが(画像左)、引き抜くとビームで形成された刃を発生(画像右)。
敵機の装甲を溶断、もしくは突貫する対モビルスーツ用格闘兵装である。
キットには一体成型のものが一振り付属。
白一色なので、ビーム刃部分をMr.カラーの蛍光ピンクで塗装している。
バックパックに取り付けてあるグリップには、HGUC版に付属するクリアーパーツのビーム刃を流用する事が可能。


ガンダム・ハンマー
物理的質量を破壊力にするフレイル型打撃兵装。
連続で投擲する事により、敵機に物理的な大ダメージを与える。
TVシリーズでは強化型のハイパー・ハンマーも登場したが、劇場版ではガンダム・ハンマーともども登場が見送られた。
「∀(ターンエー)ガンダム」では推進用ロケット・モーターとIフィールドジェネレーターが内蔵されたタイプが登場している。
キットではチェーン部分が金属パーツになっている。
HGUCガンダムに流用する事も可能。
ビーム・サーベルとガンダム・ハンマーは格闘武器専用のハンドパーツを使って持たせる。


シールド
左腕に装備されているルナチタニウム製の盾。
収納されていた接続ピンを引き出して(画像左)、バックパックに取り付ける事ができる(画像右)。


60mmバルカン
頭部に内蔵されている実体弾装備。
おもに牽制で使われる。


アクションベース2(別売)に対応。


潮風公園で展示されていた当時のポーズを再現。
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