1/144HG ZGMF-X42S デスティニーガンダム
機体解説(説明書より)
ZGMF-X42S デスティニーはインパルス等と同様、「セカンドステージシリーズ」にカテゴライズされる機体である。
X56Sがシルエットの換装によりあらゆる戦局に対応しようとしていたのに対し、デスティニーは全ての状況に対処しうる装備を最初から搭載とするという発想の元に在る。
そしてこれを実現させ得たのも最新型の動力機関「ハイパーデュートリオン」である。
この機関は従来型デュートリオンと核動力のハイブリッドで、スラスター全開時の機動性能向上もめざましく、高速機動時には光学残像を形成することも可能である。
この残像には、散布されたミラージュコロイドを使い、空間状に自機の立体像を形成することにより実現される。
ユニウス条約上の制限事項である核動力とミラージュコロイドが搭載されたことは、条約が事実上形骸化していることを示しているといえるだろう。
この「コンプリートMS」のスペックを最大限に引き出せるシン・アスカが搭乗者となった今、正にデスティニーは史上最強の機体となったのかもしれない。
「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の本来の後半主役モビルスーツ。
フォースインパルスの機動性、ソードインパルスの格闘性能の高さ、ブラストインパルスの砲撃力を併せ持つ「コンプリートMS」である。
動力源にはハイパーデュートリオン(以後HD)エンジンが使われており、PS(フェイズシフト)装甲及び、VPS(ヴァリアブルフェイズシフト)装甲を採用したモビルスーツ特有の活動限界を克服。
その恩恵で桁違いの機動力も手に入れた。
パイロットの技量と相まって、ZGMF-X666S レジェンドガンダムと並ぶZ.A.F.T(ザフト)最強の機体とも言えるだろう。
だが
総監督とその妻であるメインライターの『監督負債』により、後半主役機でありながらパイロットともども、まるで悪役のような扱いを受ける。
また、HDエンジンを搭載している最新鋭機であるにもかかわらず、パワーダウンで一時行動不能に陥るなど欠陥があるような描写が幾つかあった(俗に言う『負債補正』)。
さらに、キラ・ヤマトの駆るストライクフリーダムガンダムに主役機の座を奪われた挙句、最終話でアスラン・ザラの駆るインフィニットジャスティスガンダムに一蹴されて撃墜。
ストライクフリーダムガンダムと劇中で決着を付ける事はなかった。
この事から、デスティニーガンダムはガンダムのTVシリーズ史上、最も不当で理不尽な扱いを受けたガンダムだと言われている。
(この件に関しては、この作品の本来の主人公役の声優が、総監督の妻の脚本に意見した事に対する報復ではないかと噂されている)
なお、番組終了後に発売されたゲーム作品(「ガンダム無双2」など)では、機体性能やストーリーの面でだいぶ優遇されている。
この機体の装備はリアルロボットとかけ離れたものが多く、総監督の好み(翼が生えたデザイン、武器は剣)が全面的に出ている。
しかし、そのほとんどが前作の「機動戦士ガンダムSEED」及び、過去のガンダムシリーズからデザインを流用(もしくは盗用)したものである。
パイロットはZ.A.F.Tの特務部隊「FAITH(フェイス)」所属のエースパイロットとなった、シン・アスカ。

キットは番組終了後に発売されたせいか、かなり出来が良いと評判である。
肩は引き出し式の構造になっており、両手で大型ビームソードを構えるポーズが再現できる。
ビーム刃と、1/100キットには付属しなかった光の翼のエフェクトパーツにはラメ入りのクリアパーツが採用されている。
装備解説
MA-BAR73/S高エネルギービームライフル
インパルスガンダムなど、先行したセカンドステージシリーズに装備されていたビームライフルの改良型(画像左)。
HDにより、出力と連射性能が大幅に向上している。
センサー部とフォアグリップが可動し、肩の引き出し機構と組み合わせて両手持ちが可能(画像右)。
使用しない場合はリアアーマーにマウントする(画像左)。
ビームライフルを持たせるには、ノーマルのハンドパーツから手甲パーツを取り外し、専用の持ち手へ差し替える(画像右)。


MMI-714アロンダイト
円卓の騎士の長、サー・ランスロットの愛剣の名を冠した大型ビームソード(画像左)。
ソードシルエットに装備されていた「MMI-710エクスカリバー」の発展型で、刀身はさらに延長されている。
本来の用途は敵戦艦を両断するための「対艦刀」だが、シンは対モビルスーツ戦でも使用。
自在に使いこなし、向かってくる敵を次々と撃破している。
使用しない場合は折り畳まれ、バックパック右側にマウントされる(画像右)。
キットでは、ビーム刃の部分がクリアパーツで再現されている。

形状及びカラーリングから、前作「機動戦士ガンダムSEED」に登場した大型ビームソード「15.78m対艦刀 シュベルトゲベール」のデザインを流用したものである。


M2000GX高エネルギー長射程ビーム砲
バックパック左側に装備されている、機体の全高を越える砲身を持った大型ビームランチャー(画像左)。
HDにより、ブラストシルエットに装備されていた「M2000Fケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲」とガナーウィザードに装備されていた「M1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲」をはるかに上回る威力を持つ。
また、連射性にも優れており、迎撃に使用することも可能。
通常は折り畳まれた状態になっている。(画像右)。

形状及びカラーリングから、前作「機動戦士ガンダムSEED」に登場した大型ビームランチャー「320mm超高インパルス砲 アグニ」のデザインを流用したものである。


MMI-X340パルマ フィオキーナ
両手の掌に装備された、デスティニー独自のビーム兵装(画像左)。
通常の戦闘ではありえないゼロ距離の格闘戦を想定したものであり、隠し武器としての側面も持つ。
また、短時間であれば、相手のビームサーベルを受け止める事が可能。
パルマフィオキーナとはイタリア語で「掌の銛」を意味する。
キットでは、専用の手首に差し替える(画像右)。

形状などから『機動武闘伝Gガンダム』に登場した「シャイニングフィンガー」「ダークネスフィンガー」「爆熱ゴッドフィンガー」、『∀(ターンエー)ガンダム』に登場した「溶断破砕マニュピレーター」を真似たものである。
当初は『ドラゴンボール』の「かめはめ波」のポーズでビームを発射させようとしていたという。


MX2351ソリデュス フルゴール
両手の手甲部分に装備されたビームシールド。
状況に応じ、様々な形状に変化する。
実体弾等の物理攻撃だけでなく、ビーム攻撃にも高い防御力を発揮するが、対ビームコーティングが施された物体に関しては防御できないという欠点がある。
この装備の開発にあたっては、地球連合側から流出した「モノフェーズ光波シールド」の技術が使われたのではないかと噂がある。
キットでは手甲部分の発生器パーツを一旦取り外し、クリアブルーで成型されたシールドパーツを取り付ける。

この装備は『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士Vガンダム』に登場した「ビームシールド」を真似たものである。


RQM60Fフラッシュエッジ2ビームブーメラン
両肩にマウントされているビームブーメラン。
ソードシルエットに装備されていた「RQM-60フラッシュエッジビームブーメラン」の発展型。
連結機構はオミットされたが、小型化されたことにより、扱いやすくなった。
ビームの出力を調整する事で、ビームブーメランモード(画像左)とビームサーベルモード(画像右)に使い分ける事ができる。
キットでは、ビーム刃パーツが2種類付属する。

なお、この装備に関し、ビームブーメランの誘導方法についての設定が二転三転している。


対ビームシールド
左腕に装備されている実体シールド。
インパルスガンダムに装備されていた「MMI-RG59V機動防盾」同様、上下に伸縮させる事で防御面積を変化させる。
また、対ビームコーティングが施されており、PS装甲及び、VPS装甲の弱点である高出力ビーム攻撃から機体を守る。
劇中では破壊される事が多かった。
キットでは、組み換えで収納状態(画像左)と展開状態(画像右)を再現できる。


背部ウイングユニット
バックパックに装備された大型ウイングユニット(画像左)。
劇中では名称が言及される事はなかった。
ZGMF-X10A フリーダムガンダムに装備されていた大型ウイングユニットを発展させたものである。
ウイングを展開する事で、従来のモビルスーツとは桁違いのスラスター出力と機動性を発揮する。
なお、この内部スラスターの開発にあたっては、D.S.S.Dで研究されていた次世代推進システム「ヴォワチュール・リュミエール」の技術が一部盗用されたと言われている。
また、スラスター全開時には「光の翼」を形成、それと同時に「ミラージュコロイド」を放出する(画像右)。
「ミラージュコロイド」は本来、ステルス装備として使われる事が多いが、デスティニーの場合は高速機動による残像で敵機を翻弄させる目的で使用される。
キットでは、光の翼は専用のエフェクトパーツで再現する。

発生する光の翼は『機動戦士Vガンダム』の「ミノフスキードライブ」、高速移動による残像は『機動戦士F91』の「実体のある残像」を真似たものである。


MMI-GAU26 17.5mmCIWS
頭部に装備されている、この機体唯一の実体弾武装。
インパルスガンダムなど、先行したセカンドステージシリーズに装備されていた「20mmCIWS」よりも小口径化されている。
劇中では使われなかった。


「HG GUNDAM SEED」シリーズの一部キットに使われていたディスプレイベース「BA1」が付属。
浮遊状態でディスプレイできる。


また、「BA1」専用のアダプターパーツが付属。
これを使うと、2体同時の展示が可能になる。


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