1/144HGAW GX-9900 ガンダムX(エックス)
機体解説(説明書より)
15年前、地球連邦軍と宇宙革命軍によって交わされた戦争は「第7次宇宙戦争」と呼ばれ、当時百億を誇った人類の大半を死滅させたばかりか、地球にも計り知れないダメージを与えてしまった。
GX-9900 ガンダムXは、その戦争において、連邦軍が決戦兵器として開発した機体であり、一撃でコロニーすら破壊してしまうサテライトキャノンを装備する最強のMSであった。
月面に設置されたマイクロウェーブ送信施設のスーパーマイクロウェーブによって、システムとの接続を維持している限り稼働を継続し、常時高出力の武装を運用し続けることが可能であるのみならず、NT(ニュータイプ)の戦闘能力を最大限に発揮するフラッシュシステムを搭載し、無人機である複数のGビットの遠隔操作までもが可能。
これと連携した戦術を展開することで、あらゆる戦局に対応することができる。
また、機体そのものの汎用性も高く、陸、海、空、宇宙の全領域でトップクラスの戦闘能力を有する。
ただし、稼働させるには「Gコン(Gコントローラー)」と呼ばれるキーデバイスが必要不可欠で、強力すぎる機体が安易に運用されないよう配慮されている。
Gコンは、二本ある操縦桿の右側のスティックパーツそのものであり、機体の起動、制御キーおよびサテライトキャノンのトリガーとしての機能も持っている。
本機は本来、革命軍が計画していた「コロニー落とし」への対抗策として開発されていたが、本機が完成したことが逆に、革命軍にコロニー落としの遂行を決意させたとも言われている。
ちなみに、フラッシュシステムを搭載した"ガンダムタイプ"(最大12機までのGビットの親機)は、本機(GXタイプ)を含めた3種類(GTタイプ、GWタイプ)が開発されていた。
「機動新世紀ガンダムX」の前半主役機である、ニュータイプ専用フラッシュシステム対応型決戦兵器。
同時期にGT-9600 ガンダムレオパルドと、GW-9800 ガンダムエアマスターが開発された。
ガンダムXは第7次宇宙戦争末期において計3機が製造され、宇宙革命軍によるコロニー落としを阻止するべく、2号機(NT-002)が無人遠隔操作機GXビット12機とともに実戦投入。
地球に迫るコロニー目掛けてサテライトキャノンを放つ。
しかし、皮肉にもその一撃がコロニー落としを強行させる結果となってしまい、地球圏に甚大な被害を与えてしまった。
それから15年の月日が流れたA.W.(アフターウォー)0015、ニュータイプの少女ティファ・アディールの導きのもと、破棄された旧地球連邦軍の施設でガンダムX1号機(NT-001)が起動する…。
2号機(NT-002)のパイロットは、旧地球連邦軍のニュータイプ兵士、ジャミル・ニート(大戦終結後のA.W.0015現在、彼は地上戦艦フリーデンの艦長となっている)。
1号機(NT-001)のパイロットは、ティファとの出会いがきっかけとなり、「ニュータイプ」の力をめぐる戦いに巻き込まれたジャンク屋の少年、ガロード・ラン。

2010年のHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)シリーズ新展開として、宇宙世紀作品以外のモビルスーツのラインナップが決定(商品番号は継続される)。
その記念すべき第1弾として、A.W.の世界を舞台にした『機動新世紀ガンダムX』から、前半主役機のガンダムXが登場。
番組終了後はなかなかMG(マスターグレード)などキット化の機会に恵まれなかったが、ガンプラ発売開始30周年を機に1/144HGキットとしてリファインされた。
旧1/144キットではできなかった細かい色分けを多色成型で実現。
リフレクター部分はホログラムシール、胸部のガイドレーザー受信部とビーム刃は旧1/100HGキットと同じ色合いのクリアパーツで表現されている。
また、一体成型のヘルメット部分、HGダブルオーガンダム以降のキットに使用されているポリキャップ「PC-001」の導入など、最新の技術が盛り込まれている。
装備解説
シールドバスターライフル
ガンダムXのメイン武装の一つで武器と防具、2つの機能を併せ持つビームライフル。
通常のMS用装備の3倍の強度を持ち、状況に応じてライフルモード(画像左)と、シールドモード(画像右)に使い分ける。
キットにはライフルモードとシールドモードの2種類が付属する。
また、ライフルモードのグリップを取り外し、銃身とセンサー部を収納すると(画像左)、パックパックのハードポイントに装着できる(画像右)。


ブレストバルカン
胸部に装備された4門の対MS用バルカン砲。
主に牽制や威嚇に使われる。


大型ビームソード
サテライトキャノン基部にマウントされている近接戦闘用斬撃装備(画像左)。
抜き放つ際「X」字の如くエネルギーが放出され、ビーム刃を形成。
通常のMSに装備されているビームサーベルを上回る威力を持つ(画像右)。
なお、ビーム刃はクリアグリーンのパーツで成型されているが、旧1/144キットに比べると若干小さくなっている。


ショルダーバルカン
フリーデンの専属メカニック、キッド・サルサミルが他の陸戦用MSのジャンクパーツから急造した追加武装。
本編では1回のみの登場で、装備後すぐガンダムヴァサーゴに破壊されてしまった。
旧1/144キットでは実現できなかった装備で、バックパックのハードポイントに装着可能(画像左)。
劇中どおり、銃口を前方に向ける事もできる(画像右)。


サテライトキャノン
ガンダムX最大の武器にして、A.W.世界最強の兵器。
元々はスペースコロニー撃滅兵器として開発された超高出力砲である。
月面に設置されたマイクロウェーブ送信施設『D.O.M.E.(ドーム)』で発生させたスーパーマイクロウェーブを背部のリフレクターに収束、充填したエネルギーをダイレクトに発射する。
一瞬にして広範囲の敵を殲滅するその威力は凄まじく、パイロットのガロード自身、思わず使用を躊躇してしまうほどである。
大戦時には多数の中継衛星を経由する事で、場所と時間を問わず使用できたが、その中継衛星が失われたA.W.0015現在、月が出てなおかつ、目視できる場所でなければ使用することができない。
さらに、スーパーマイクロウェーブを受信するまでの間、無防備になってしまうという欠点がある(第9話ではその欠点を逆手に取り、フリーデンの窮地を救った)。
なお、サテライトキャノンの初回使用時にはフラッシュシステムを介したニュータイプによる認証が必要となり、認証後はニュータイプ以外のパイロットでも使用可能となる。
ニュータイプではないガロードの場合、ティファの助力によりその問題を解決した(しかしサテライトキャノンの初使用直後、ティファの精神に極度の負荷がかかり、気を失ってしまった)。
キットではリフレクター部分以外は差し替えなしで変形する(リフレクターの前方への展開は表裏を差し替えて行う)。
リフレクター部分には細かいモールドが施されおり、塗装派には腕の見せ所である。
塗装の腕に自身がない方には、付属のホログラムシールを使用することをお勧めする。
なお、ガンダムXに付属する全ての武器を持たせるには、一旦ハンドパーツの手の甲を取り外す必要がある。


ホバーリングモード
リフレクターはスーパーマイクロウェーブの受信だけでなく、反発力を生み出す事もできる。
それを利用したのがこのホバーリングモードである。
リフレクターを後方に展開する事で、地上の高速移動と長距離ジャンプが可能となる。


アクションベース2(別売)に対応。


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